原因のわからない病気はあっても原因のない病気はない。
腰痛患者は2800万人といわれているがそのうち原因不明が85%といわれている。
原因追及がなされないまま、整形外科や整体などで治療が施されている。
歯科と医科が分離された現状で、もし歯に原因があって、症状が口腔以外の領域に出ているならば、原因不明の病気となり、時に特定疾患の対象になっているようなこともある。
例えば、歯科金属アレルギーが皮膚に出ることは今でこそよく知られているが、今でも皮膚科に通い続けてもよくならない皮膚疾患が歯科金属を除去することで改善するのはよくあることである。
原因不明でなかなか医科の治療で改善しないとき、歯が関与しているのではないかと疑うのは非常に有益なことである。
口腔内(周辺)の異常を治すことで脳機能を正常化させ、症状の改善・緩和させる「脳歯科」について、『TKC医業経営情報』の2018年10月号に掲載されました。 出典:TKC全国会医業・会計システム研究会発行,『TKC医業経営情報』,2018年10月号 掲載記事は、以下のボタンよりPDFファイルにてダウンロードいただけます。 ……
認知症と歯の関係とは?~歯の治療で全身を健康にする脳歯科という考え方 ~ [講演内容] 口腔周囲は第5脳神経の三叉神経が支配している。12対ある脳神経の中で三叉神経は最大であり、口腔領域の信号が脳機能に多大な影響を与えていることは容易に想像がつく。有害な信号が口腔領域から脳に伝われば脳機能は低下するであろうし、脳にとっていい信号が伝われば脳機能は向上……
【藤井先生からのメッセージ】 咬合状態がスポーツ能力に影響することは広く知られている。マウスガードを装着すれば、咬合は必ず挙上される。その挙上量は前歯部で3ミリ程度に及び、口腔の感覚からすれば相当大幅な咬合挙上量である。 スポーツ選手が、低位咬合であればマウスガード装着による咬合挙上によって、スポーツパーフォーマンスの向上が期待できるが、多くの選手はそこまで……